東京大学・二次試験対策

東大英語対策は、
3段階で進めます。

赤門アカデミーには、東大を志望する生徒が多く在籍しています。塾長自身も帰国子女で東京大学出身です。東大入試を研究してきた経験をもとに、英語を含む東大対策を得意としています。このページでは、その中でも東大英語について、どの順番で・どの教材を使って・何を基準に対策を進めていくのか、赤門アカデミーのカリキュラムの全体像を公開します。

最初から過去問を繰り返すだけでは、東大英語の得点は安定しません。赤門アカデミーでは、①基礎を固める、②形式別に答案の作り方を学ぶ、③120分の年度別演習で実戦力をつける、という順番で対策します。

  • 試験時間120分
  • 二次試験の配点120点
  • 聞き取り試験30分

※ 試験時間・配点・聞き取り試験の時間は、東京大学の2026年度募集要項に基づきます。受験年度の最新情報も必ずご確認ください。

何を、どの順番で進めるのか

  • STEP 1|基礎を固める
    語彙・文法・英文解釈・長文読解・音声の不足を確認し、東大形式へ進める状態をつくります。
  • STEP 2|形式別に学ぶ
    要約、英作文、リスニング、和訳、小説など、形式ごとの考え方と答案の作り方を練習します。
  • STEP 3|120分で得点する
    年度別に時間を測り、解答順・時間配分・後回しにする判断まで含めて仕上げます。
指導の考え方
全員がSTEP 1から始めるわけではありません。最初に答案と学習履歴を確認し、基礎へ戻る部分と、すぐに東大形式へ進める部分を分けます。
STEP 1

過去問の前に、英語の基礎を固める

単語や文法に大きな抜けがある状態、英文の構造が取れない状態、長文を読むのに時間がかかりすぎる状態では、東大の解き方だけを覚えても安定して得点できません。

最初に確認すること

  • 語彙・文法の抜けが、読解や英作文を妨げていないか
  • 長い英文の骨格と修飾関係を説明できるか
  • 制限時間内に長文の主張と段落構成をつかめるか
  • 基本的な内容を、正確な英文で表現できるか
  • 英語の音声を、意味と結びつけながら追えるか

使用教材の例

長文読解には「英語長文ハイパートレーニング レベル3」、英文解釈には「ポレポレ英文読解プロセス50」、文法・語法の確認には「英文法・語法問題ベスト400」などを使用することがあります。

  • 英語長文ハイパートレーニング レベル3の表紙長文読解ハイパートレーニング レベル3
  • ポレポレ英文読解プロセス50の表紙英文解釈ポレポレ英文読解プロセス50
  • 英文法・語法問題ベスト400の表紙文法・語法の確認英文法・語法問題ベスト400
文法書が「ベスト400」で足りる理由
東大英語は、細かい文法・語法の知識をあまり要求しない試験です。4aで高度な文法問題が出ますが、配点が小さく、受験生の多くが苦手なため、入試まで時間のない人が深追いするのは得策ではありません。共通テストレベルの文法を確実にする方が先です。時間に余裕がある人だけ、1000問規模の網羅系文法・語法問題集まで仕上げます。

教材は一例です。すでに同等の教材を使っている場合は、原則として買い替えを前提にしません。

STEP 2

形式別に、答案の作り方を学ぶ

基礎が整ったら、東大英語に特徴的な形式を一つずつ対策します。重視するのは、模範解答を覚えることではなく、初見問題でも使える判断の手順を身につけることです。

近年の東大英語の代表的な大問構成

大問 内容
1a 要旨要約問題
1b 段落整序・空欄補充問題
2a 自由英作文
2b 和文英訳・自由英作文
3a〜c リスニング(聞き取り試験)
4a 文法・語法(誤り指摘など)
4b 和訳問題
5 小説・物語文読解

※ 出題形式は年度により変わることがあります。

① 要約・文章構成(1a・1b)― 最初に対策する

1a・1bの対策を真っ先に行うのは、他のすべての問題に応用が効くからです。文章の論理構成を素早くつかめるようになると、筆者の言いたいことを短時間で把握でき、結果的に他の大問も速く解けるようになります。

指導ではまず、いくつかの文章(目安として5〜10本)について論理構成を図示してもらい、主張・具体例・対比・因果関係を初見の文章でも見分けられるよう練習します。その後は毎回の指導で1a・1bの過去問を小テストとして解き、答えではなく「解答に至るプロセス」を講師のものと比較して擦り合わせていきます。答えだけ覚えても伸びないからです。

② 和訳(4b)― 3つのステップで訳す

(1)文法構造を把握する、(2)文脈と合致しているか確認する、(3)日本語として自然か確認し、違和感があれば意訳する。この3ステップで訳します。(1)と(3)は英文解釈の教材でやってきたことですが、東大の和訳は文章全体の中の下線部として出題されるため、(2)の「文脈に合う訳」ができるかが、東大の和訳を解くうえで重要になります。

③ 小説・物語文(5)― 慣れがすべての土台

入試や模試の長文はほとんどが論説文で、英語の小説・物語文が独立した大問として出題されることは、東大英語の大きな特徴の一つです。多くの受験生は英語の小説・物語文を読む機会が少なく、小説独特の表現も多いため、まず表現を学び、回数をこなして慣れていきます。また東大の小説は物語の途中を切り取って出題するので、分からない部分があって当然です。それでも設問を解くのに必要な手がかりは本文中にあります。不明な部分に動揺せず、手がかりを探しきる練習をします。

④ 文法・語法(4a)― 最後。深追いしない

4aは、必要となる知識量に対して配点が大きくないため、赤門アカデミーでは原則として対策の優先順位を低めに設定しています。対策は一番最後に回し、他の大問の得点次第では思い切って比重を落とす判断もします。合格に必要な総合点から逆算し、時間を使うべき場所を選ぶためです。

⑤ 英作文(2a・2b)― 最初から並行して進める

英作文は仕上がるまでに時間がかかるため、他の対策と同時並行で進めます。読めることと書けることは別物です。まず「ドラゴン・イングリッシュ基本英文100」で、自分が正確に書ける構文を100個ストックします。正確に使える基本構文を増やし、それらを組み合わせながら、自分の伝えたい内容を英文にする練習へ進みます。その後、和文英訳は「キムタツライティング&グラマー」、自由英作文は「東大英語総講義」と過去問で、書く→添削→書き直すを繰り返します。模範解答から使いやすい表現や文章構成を抽出し、自分でも再現できるようにするのも有効です。実際の添削の様子は「自由英作文・和文英訳の添削例」で公開しています。

  • ドラゴン・イングリッシュ基本英文100の表紙構文を100個ストックするドラゴン・イングリッシュ基本英文100
  • キムタツの東大英語ライティング&グラマーの表紙和文英訳キムタツライティング&グラマー
  • 東大英語総講義の表紙大問別の考え方・自由英作文東大英語総講義
  • キムタツの東大英語リスニングの表紙東大形式のリスニングキムタツの東大英語リスニング

⑥ リスニング(3a〜c)― 音読を土台に伸ばす

STEP 1の長文学習で付属音声を使った音読を継続し、共通テストのリスニングで8割程度を安定して取れる状態を一つの目安として、「キムタツの東大英語リスニング」で東大形式の対策へ進みます。取り組み方は生徒により、コンスタントに続ける人もいれば、直前に集中して耳を慣らす人もいます。

リスニングが極端に苦手な人へ
原因の一つとして、音声を十分に確認せず、自己流の発音で音読を続けてきたことが考えられます。語彙力や英文処理の速度も確認し、必要に応じて単語の発音や易しい長文の音読からやり直します。遠回りに見えても、結果的にはその方が近道になることがあります。
進める順番の目安

  • 要約・文章構成(1a・1b)→ 和訳(4b)→ 小説(5)→ 文法・語法(4a)
  • 英作文とリスニングは定着に時間がかかるため、最初から並行して進めます
  • 順番は生徒の状況により前後します

大問別の考え方には「東大英語総講義」(東大英語対策のバイブルと言える一冊です)、演習には「東大の英語27カ年」などを使用します。

STEP 3

年度別演習で、120分の戦い方を固める

形式ごとに解けるようになっても、120分を通して得点できるとは限りません。東大英語は試験開始から約45分後に30分間の聞き取り試験が挟まるため、前半45分・リスニング30分・後半45分という特殊な時間構造の中で解く訓練が必要です。

赤門アカデミーの原則英作文の問題を必ず最初に読む。自由英作文の問題文を試験の最初に読んでおけば、その場で書く内容が思いつかなくても、他の問題を解いている間に頭の片隅で考え続けられます。また、リスニング開始の5分前(試験開始40分頃)には筆記をいったん区切り、設問に目を通して先読みできるように解答順を設計します。

年度別演習では、解答結果だけでなく時間の使い方も記録し、次を仕上げていきます。

記録して調整すること

  • 自分に合う基本の解答順(得意・不得意に合わせて一人ずつ調整)
  • 聞き取り試験までに進める範囲と、先読みの準備時間
  • 各形式にかける時間と得点の釣り合い
  • 難しい問題を後回しにする判断(東大は年度・大問で難度差が大きいため)
  • 最後に見直す項目

過去問の多くを解き終えて演習素材が足りない場合は、河合塾・駿台の東大模試の過去問を使用します。

3段階を、毎週のテストと添削で進めます

参考書の解説を聞くだけで終わらせず、実際の答案と、そこに至るまでの考え方を確認します。


  1. 時間を測って解く

    初見問題に、自力で取り組みます。


  2. 考え方を説明する

    どこに注目し、どう判断したか確認します。


  3. 添削を受ける

    失点の原因と、次に直す点を明確にします。


  4. 書き直して再現する

    次の問題でも使える形にして復習します。

東大英語対策で行うこと

まとめ

  • 基礎を固め、東大形式へ進める状態をつくる
  • 形式別に、考え方と答案の作り方を学ぶ(要約から始め、英作文・リスニングは並行)
  • 年度別演習で、解答順と120分の時間配分を固める

この3段階を毎週のテスト・添削・書き直しで進めるのが、赤門アカデミーの東大英語対策です。目標点は科類や他科目の状況によって異なりますが、基礎が整った生徒の場合、120点満点中70〜80点を一つの目安として対策を設計します。

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