東京大学・二次試験対策
添削例で公開する、
赤門アカデミーの英作文指導
赤門アカデミーでは、文法上の誤りを直すだけでなく、話題の選び方、語句の組み合わせ、文のつなぎ方、制限語数の使い方まで確認します。このページでは、実際の答案をもとに、自由英作文と和文英訳をどのように添削し、次の問題でも使える力へつなげるのかを紹介します。
模範解答を渡すだけでは終わりません。なぜその表現を選んだのかを確認し、同じ誤りを繰り返さないための判断基準を共有します。
添削の流れ
自力で書く
時間と語数を意識して答案を作ります。
考え方を確認する
何を伝え、なぜその表現を選んだか確認します。
添削を受ける
文法・語法・構成・自然さを改善します。
書き直す
添削内容を類題でも再現できる形にします。
自由英作文
幼少期に複数人で協力して成し遂げたことのうち、最も達成感があった経験について、60〜70語の英語で述べなさい。
I was in a soccer team in my town, when I was in elementary school. I was not a good player, and couldn’t make goals in my games in the first time. My teammates give me an advice and help me with my practice. With their support, I finally could make a goal in the game. I felt very happy. And it became a good memory in my childhood.
以下、赤の取り消し線が添削前の表現、緑の太字が修正後の表現です。文法上の誤りだけでなく、より自然で明確にするための変更も含みます。
最初に見るのは、話題の選び方
サッカーで初めて得点した経験は、難しい専門用語を使わずに説明でき、「得点できなかった→仲間が助けてくれた→初めて得点できた」という流れも明確です。話題の選定として優れています。
自由英作文では、内容を複雑にするほど必要な語彙や構文も難しくなります。実体験の細部をすべて再現する必要はありません。書きたい話題よりも、制限時間内に正確な英語で書ける話題をあえて選ぶことが、結果的に得点につながります。
1文目 ― 語順と前置詞
後ろに置かれた短いwhen節の前に、カンマは通常必要ありません。また今回は幼少期の経験がテーマなので、when節を文頭へ移すと時間の設定が先に伝わります。
チームへの所属は、アメリカ英語では on a team が一般的です(イギリス英語では in a team も使われます)。前置詞の使い分けは理屈より用例で決まる部分が大きいので、指摘されるたびに一つずつ経験値として覚えていきます。
When I was in elementary school, I was on a local soccer team.
2文目 ― score a goal と first few
andの後ろには主語がなく、一つの主語に二つの動詞が続く形なので、andの前のカンマは外します。カンマの位置には規則があり、感覚で打つものではありません。
サッカーで「得点する」は score a goal です。make a goal とはしません。「最初の数試合で」は in my first few games と表現します。なお、good 自体は誤りでも幼稚な単語でもありません。ここでは not a very good player とすると実力を自然に説明できます。
I was not a very good player and did not score in my first few games.
3文目 ― 時制の統一と、adviceが不可算である理由
全体が過去の経験なので、動詞はすべて過去形にそろえます。頭で分かっていても、書き進めるうちに現在形へ戻ってしまうのは英作文で最も起こりやすいミスの一つです。書き終えたら動詞の時制だけを見直す時間を必ず取ります。
advice は不可算名詞なので an advice とはしません。日本語の感覚では数えられそうですが、可算・不可算は日本語の感覚ではなく名詞ごとに決まっています。一件の助言を数えたい場合は a piece of advice と表現します。冠詞は英語で最も難しいテーマの一つで、間違えて指摘されるたびに一つずつ確実に覚えていくのが結局は近道です。
My teammates gave me advice and helped me practice.
4文目 ― couldの落とし穴
could は「過去にその能力があった」ことを表すのが基本で、過去に一度実際にやり遂げた出来事を表すには不自然です。日本語の「〜できた」は「能力があり、かつ実際にやった」の意味なので、この場合は単純過去(scored)や was able to を使います。ここで伝えたいのは初得点という出来事そのものなので、単純過去で scored my first goal と書くのが最も明確です。
With their support, I finally scored my first goal in a game.
5・6文目 ― 設問の「達成感」に正面から答える
文頭の And は文法上の誤りではありません。ただし60〜70語の短い答案では、S V, and S V. の形で前の文とまとめた方が簡潔で、つながりも明確になります。文を切りつつ前とつなぎたいときは、however や then などの接続副詞を使う選択肢もあります。
また、設問で問われているのは「達成感」です。very happy でも誤りではありませんが、a great sense of accomplishment とすれば設問の語に正面から答える答案になります。
I felt a great sense of accomplishment, and it became a precious childhood memory.
最後に、語数とフォーマットを確認する
60〜70語程度の答案は、通常一つの段落にまとめます。改行自体が文法上の誤りになるわけではありませんが、一文ごとに不必要な改行を入れると文章のまとまりが分かりにくくなります。答案用紙の形式や指示に従い、語数が60〜70語に収まっているかも最後に確認します。
When I was in elementary school, I was on a local soccer team. I was not a very good player and did not score in my first few games. My teammates gave me advice and helped me practice. With their support, I finally scored my first goal in a game. I felt a great sense of accomplishment, and it became a precious childhood memory.
完成答案を読むだけで終わらせず、何も見ずに書き直します。その後、別の経験を題材にして、同じ構成と表現を再現できるか確認します。
和文英訳
次の日本語を英訳しなさい。「何でも鵜呑みにせずに、一次情報を確認することは大切だ。」
It is important not to drink everything you can and check the first information.
「鵜呑みにする」の意味を分解する
「鵜呑みにする」には、(1)食物を噛まずに飲み込む、(2)物事の真意をよく理解せずに受け入れる、の2つの意味があります。ここでは明らかに(2)なので、drink をそのまま使うことはできません。意味を分解してから、対応する英語を選びます。
- 鵜呑みにする
- accept something at face value / accept something uncritically
- 一次情報を確認する
- consult primary sources / check the original source
not to のかかる範囲に注意する
元の答案には、構造上の問題もあります。not to が文末までかかるようにも読める、次の構造になっているのです。
not to ( drink everything you can and check the first information )
元の答案では、not がどこまでかかるのかが曖昧です。not to A and B という形では、AだけでなくBまで否定しているようにも読めます。ここで伝えたい「AするのではなくBする」という対比を明確にするため、rather than や instead of を使って組み直します。
「一次情報」― 存在しない英語を作らない
「一次情報」を直訳した the first information では意味が伝わりません。ここでは原資料を表す primary sources を使います。もしこの語を知らなければ、無理に訳語を作るのではなく、「一次情報とは何か」を自分の知っている英語で説明し直します。例えば check the original source(元の情報源を確認する)とすれば、知らない専門語を避けながら意味を正確に伝えられます。
It is important to consult primary sources rather than accept every claim at face value.
直訳を一律に避けるわけではありません。まず日本語の意味を正確に分解し、その意味を、自分が正確に使える英語で組み直します。日本語の各単語を機械的に英単語へ置き換えないことが重要です。
赤門アカデミーが答案で確認すること
- 設問に正面から答えているか
- 制限語数の中で説明の流れが成立しているか
- 時制・冠詞・単数複数に誤りがないか
- 単語同士の自然な組み合わせを使えているか
- 日本語をそのまま英単語へ置き換えていないか
- 添削後、同じ考え方を別の問題でも再現できるか
一度だけきれいな模範解答を作ることではありません。初めて見る問題でも、自分で安全な表現を選び、制限時間内に答案を完成させられる状態をつくることです。
自分の答案も添削してほしい方へ
2週間体験指導で、
実際の答案を確認します
現在使っている教材や過去問の答案を確認し、文法・語法・構成のうち何から直すべきか整理します。まず質問だけしたい方は、LINE無料相談をご利用ください。
ご相談は無料です。保護者の方だけのご相談も可能です。