赤門アカデミーでは、英単語、英文法、英語長文の全ての基礎習得が終了したら、英語のセンター演習を行います。
センター演習は安定的に8割以上得点できるようになるまで指導していきます。
人によっては、これくらいの量の問題を一気に読むことに慣れていなかったりするので、人によっては8〜16回ほどの演習が必要になったり、とく順番を工夫しなければなりません。
ここでは、赤門アカデミーでの英語のセンター演習の指導方法を解説してきます。
センター演習が始められる条件
まずは、センター演習が始められる条件について説明していきます。
いきなりセンター演習に入ってもそのレベルに達していない人がいくら回数をこなしても、上達しません。
なので、我々は以下に記されている参考書が一通り終了してからセンター演習をするようにしています。
- シス単 1~1200(2章まで)、もしくは、ターゲット1900
- 英文法語法ベスト400
- ハイパートレーニングlv2
この3つの参考書が全て終了したのちに、センター演習をはじめていきます。
センター演習で使うテキスト
次にセンター演習で使うテキストについて説明していきます。
センター演習では、基本的に過去問ではなく以下のような河合や駿台がだしている予想問題集をつかっていきます。
理由としては、センター英語の過去問は少しずつ問題形式が違ってくるので、慣れるのに不向きだからです。
基本的にその年度のマーク模試は、前年度のセンターの本試験の問題形式と同じになります。
なので、予想問題集を使った方が、すぐに点数も伸びますし、マーク模試の成績も伸びやすくなります。
センター演習は8割以上安定的に得点できるようになって終了します。
これが1冊目でできるようになれば河合か駿台のうち片方のみで終わります。
1冊目ではまだまだの場合は河合と駿台の予想問題集を両方解いてもらうことになります。
それぞれ8回ずつ載っています。
なので人によって、8〜16回ほどセンター英語の予想問題集を解くことになるのです。
センター演習の指導方法
次にセンター演習の指導方法を説明してきます。
センター演習は基本的に週の課題として、1、2回分解いてきてもらいます。
その点数を見て安定的に8割以上取れるようになったら終了です。
講師には、以下のような得点表に○×をつけて各大問ごとの得点もわかるようにします。
これをみて講師に分析してもらい、次回解く際のアドバイスをもらいます。
例えば、まだ文法が苦手で文法で点数を落としている人や、長文を読むのが遅くて、時間が足りなくなってしまう人は、基本的に第6問目の長文から順番に後ろから解いていった方が得点が伸びやすくなります。
というのも第一問や第二問のような文法問題よりも、長文問題の方が配点が高いからです。
なので、多少文法を犠牲にしてもいいので長文優先で解いていくと、点数が伸びやすくなります。
また、センター試験の長文の問題はどこに答えがあるかはっきりしています。
また、問題の答えも問題順にでてきます。
なので、長文を集中して読めない人には、先に1問目の問題文を読んでおいて、何を探すか頭にいれながら読むことをおすすめしています。
そして、一問目の答えをみつけたら、選択肢と照らし合わせて、最も近いものを選びます。
そして、同様に二問目の問題文を読んで、文章を読み進めます。
このようなアドバイスを生徒が解いてきたときの様子、長文の理解度、どういうところで間違えやすいかなどを聞いて提案していきます。
また、長文読解にまだ慣れていない人は、ハイパートレーニングlv2と同等のレベルの長文問題集を同時並行で解いてもらいます。
一番よく使うのが、「東進英語長文レベル別問題集lv4」です。
この問題集もハイパートレーニングと同様、一文一文の文法的構造がしっかり書いてあるので、基本的に自分で復習できる問題集です。
人によっては、これをセンター演習と並行して取り組んでもらいます。
センター演習の復習方法
次に、センター演習の復習方法を解説していきます。
復習時に一番人は成長するので、この復習をしっかり行ってもらうことが、点数の伸びに直結します。
まず、各問題問題集と同様の復習をします。
文法問題は、ベスト400と同様に
- 問題の答えが正しく言える。
- どうしてその答えが正しいのか、他の選択肢はどうして誤りなのかきちんと説明できる。
- 問題文を訳すことができる。
の3つの条件が全ての問題でクリアされるように復習します。
長文はハイパートレーニングと同様に復習します。
すなわち、
- 採点して解答解説を読む。チェックしたところも理解する。
- わからないところを全て覚えてしまってなくしていく。
- 何度も反復して音読していく。
これを徹底的にやっていくことが重要になります。
しっかり、上記のやり方を守って復習したのちに、もう一度80分時間を測って問題を解いてきます。
このとき8割以上得点できないとしっかり復習できていないことになります。
普通にしっかり復習すれば9割以上得点することも難しくありません。
そして、最低でも前の問題で8割以上取れたら、次の問題にいくというような方法で進めていきます。
この復習を怠ると点数が全く伸びないので、必ず復習はサボらずにやりましょう。
発音アクセント問題について
発音アクセント問題は少々別の対策が必要になります。
ここでは発音アクセント問題の対策法について解説していきます。
発音アクセント問題は配点がそこまで大きくないので、センター試験だけをみるとそこまで対策はしなくて大丈夫です。
ただ、発音アクセント問題が全くできないと、まずリスニングができない可能性が高くなります。
まずは、一つ一つの単語を正しく発音できるようにくらいのレベルにはしましょう。
具体的な方法としては、音声のスピードが選べるタイプの電子辞書を使います。
発音アクセント問題が苦手な人は、ナチュラルスピードだと聞き取れずに、結局間違った発音のまま単語の発音を覚えてしまうケースがあります。
なので、かならず音声のスピードが選べるタイプの電子辞書を用意して、音声のスピードを遅めにして正しい発音を正しく聞き取ってください。
これを、シス単などの単語帳や、発音の怪しい単語について全て行いそれを覚えてしまいます。
そのあと、発音アクセント問題の問題集をなんでも良いので購入して、たくさん解いていけば、自ずと点数は上がっていきます。
満点にする必要はないと思いますが、単語の発音が正しく覚えられていないと、リスニングができない可能性が大きくなるので、正しい発音くらいは言える程度に対策しておきましょう。
センター演習が終わったら
センター演習は安定的に8割取れるようになったら、終了します。
最後にセンター演習が終わったら次にどのような対策をしていくのか解説していきます。
センター演習が終了しましたら、次に長文は「ハイパートレーニングlv3」に移ります。
また、これと同時並行で、英文解釈の参考書、「ポレポレ英文読解プロセス50」に取り組んでいきます。
これらは、センターよりも1段落上のレベルの長文を読めるようにするために教材です。
なので、センターで8割以上取れる力がないとそもそもこれらはまだはやすぎるということになるのです。
また、文法では、「ネクストステージ」、「スクランブル」などの1000問クラスの網羅系問題集に取り組んでもらいます。
センターレベルの問題は解けるようになっているので、残り500問ほど取り組むと考えれば楽になります。
このレベルの問題集であれば基本的になんでも良いのですが、我々赤門アカデミーは最難関の問題集「桐原1000」をオススメする場合が多いです。
早慶や上智など英文法が難しい学校を志望する人は、こちらに取り組んでいる生徒さんが多いです。
まとめ
以上、赤門アカデミーの英語のセンター演習についての解説になります。
このセンター演習は、受験英語を習得する上で、重要な関門になります。
今まで、時間を図らず問題集を使ってじっくりやってきたものを模試や入試と同じ形式で時間を測って解くことになります。
模試慣れしていない人にとっては、模試になれる良い機会です。
しっかり復習して挑んでもらえればと思います。