英単語の暗記を指導しています。
英単語帳では、まず始めにシステム英単語もしくは、target 1900のどちらかを使っています。
今現在target 1900を持っていたり、学校でつかったりしていなければ、システム英単語から始めるのが良いでしょう。
このページでは、赤門アカデミーでのシステム英単語の勉強法、使い方、テストの仕方など、どのようにテストをしているのかについて解説していきます。
1ヶ月限定指導や、入塾を検討されている方はこのページを見て実際にどのように勉強していくのかイメージを掴んでいただけると幸いです。
入塾など検討していなくても、勉強法の参考になると思うので、是非日頃の勉強に活用してみてください。
英単語の重要性
英単語の勉強は英語の勉強の中で
最も初歩的で、かつ重要な勉強になります。
基本的に、英語の偏差値が60以下の人のほとんどが
英単語帳を終わらせたことがないのです。
幼少期に外国で暮らしていた帰国子女や英会話をかなり熱心にやっていた人などは例外です。
しかし、その人たちの中にも「英単語をやらないと、これ以上成績が伸びない。」という壁にぶち当たる人もいます。
つまり、英単語帳を終わらせることが、
英語の成績を上げる必須条件なのです。
理由は、英語の試験を考えてみればわかります。
英語の試験や入試問題では、初めて見る文や文章を読んでいくことになります。
いくら、英文法の知識があっても、どれだけ長文読解力が優れていても、わからない英単語が多く出題されると、
点を取ることがたちまち困難になります。
逆に、英単語がある程度わかれば、文法構造や周りの文脈がわからなくとも内容を予測することができます。
また、自分で英語の問題集などを使って勉強する際に、わからない単語をいちいち電子辞書などでしらべて覚えるより、あらかじめ単語帳を用いて、ある程度の語彙力をつけておいた方が
勉強効率も上がります。
このように、英単語を覚えることは、試験で点を取る必須条件だけでなく、英語のその他の分野の勉強効率も上げるのです。
このことを考えると、英語の偏差値が低いことと、英単語帳を完成させたことがないということは同義であるということがわかるでしょう。
以上の理由から、赤門アカデミーでは、
英単語の勉強を最優先課題としています。
システム英単語帳の種類
次に
システム英単語帳の種類について解説していきます。
システム英単語
まず初めに紹介するのが、いわゆる
普通の「システム英単語」になります。
(右が改訂新版、左が5訂版。主に新しい5訂版を使っていますが、大差ないので、改訂新版でも指導で使うことができます。)
高校英語の基礎レベルの単語から、難関大学の単語、また多義語まで幅広いレベルの英単語がおよそ
2000語ほど掲載されています。
ほとんどの高校生は、こちらの普通にシステム英単語を使って英単語の勉強をします。
その他にも、中学生や高校1年生で、ある程度中学の英単語がしっかりと身についていれば、
いきなりシステム英単語から勉強を始めます。
章立ては以下のようになっています。
- Fundamental Stage(基礎レベルの英単語)
- Essential Stage(共通テストレベルの英単語)
- Advanced Stage(MARCHレベルの英単語)
- Final Stage(早慶レベルの英単語)
- 多義語のBrush Up
基本的に、
1章目から順番に始めて行きます。
ペースは人それぞれですが、高校生であれば
1週間に300単語以上は覚えるようなペースで進めています。
4章のFinal Stageだけは、かなり難しいので、長文の勉強との兼ね合いで、
4章の単語が出てくるようなレベルの長文問題集をやり始める直前に勉強します。
4章にまだ突入できない人は、先に4章を飛ばして、
5章の多義語を練習します。
システム英単語Basic
次に紹介するのが
システム英単語Basicになります。
(右が改訂新版、左が5訂版。こちらも普通のシス単と同様、主に新しい5訂版を使っていますが、大差ないので、改訂新版でも指導で使うことができます。)
こちらは、
中学の英単語がある程度できているが、始めて高校英語を勉強する中学生や高校1年生、高校1年生のレベルの英単語が怪しい高校生などが勉強します。
章立ては以下のようになっています。
- Starting Stage(高校初級レベル)
- Fundamental Stage(基礎レベルの英単語)
- Essential Stage(共通テストレベルの英単語)
- 多義語のBrush Up
この章立てを見て分かる通り、
2章目以降はシステム英単語と違いがありません。
よって、1章を終えるとキリがよいタイミングですぐにシステム英単語の方に移ります。
ペースは人それぞれですが、目安として、
中学生であれば1週間に100~150語、高校生であれば1週間に一気に350単語(1章の単語数)仕上げてもらっています。
システム英単語中学版
次に
中学版のシステム英単語をご紹介します。
こちらは、文字通り
中学英語のために作られたシス単です。
高校生からみるとかなりレベルが低い単語がありますが、掲載語数が
1800語と多く、日常英会話で使う英語も豊富に掲載されています。
中学生の生徒さんで、中学生を現在勉強している人にこの英単語帳をご案内しています。
4つの章に分かれており、その中で分野別にいくつかの節にわかれています。
普通のシス単のようにだんだんとレベルが上がっていくわけではありませんが、幅広い分野の基礎的な英単語を学ぶことができるので、
いまから英語を真剣に勉強しようと思っている中学生には最適です。
この単語帳を使うのは中学生がほとんどなので、ペースは1週間に
100~150単語ほどになります。(もちろんもっと早いペースで進める中学生もいます。)
システム英単語の勉強方法
それでは、
赤門アカデミーでおすすめしているシステム英単語の勉強法について説明します。
1周目の勉強法と2周目以降にわけて説明します。
1周目の勉強法
高校生でシステム英単語を初めて勉強する場合、だいたいの方が
1週間に300単語ずつ進めます。
よって、1週間に300単語勉強することを想定して解説していきます。
まず、テストで少なくとも
8割を目指して勉強してもらうように指導しています。
8割を取るためには、少なくとも
2周しなくてはいけません。
1周間に300単語を2周するには、
1日75単語ずつを4日間で1周し、1日100単語を3日間で1周するというペースが考えられます。
このペース以上のペースで進めていくことが非常に重要です。
その他にも、1日100単語を6日間で2周した後に最後の1日で300単語一気に復習したり、3日間で1日100単語ずつ進めて1周した後に、1日150単語を4日間で2周したりと、1週間に3周するペースでの勉強も考えられます。
いずれにせよ、
2周以上はしなければテストで8割以上得点することは厳しいです。
今度は、
1日の英単語の勉強法について詳しく説明していきます。
1日で100単語勉強することを想定します。
まず、1日に100単語勉強すると決めたら、100単語全ての意味が瞬時に答えられるようになっていなければ
英単語の勉強を辞めてはいけません。
英単語の勉強ができない人は、1日に決めた個数の英単語をしっかりと覚え切る前に勉強を終えてしまう傾向にあります。
しかし、記憶というのは基本的に忘れるようにできています。
よって、
今日覚えることができなかった単語の意味が、時間がたつと言えるようになるというのは絶対にあり得ません。
1日に決めた個数の英単語をしっかりと覚え切るまで勉強を続けましょう。
また、実際に100単語をどのように覚えていくのでしょうか?
赤門アカデミーでは、以下のような暗記方法を
一例として提案しています。
まず、
1~10個目の単語を全て暗記します。
これらができたら、
11~20個目まで、そして
21~30個目とどんどん
10単語ずつ意味をいえるようにしていきます。
次に
1~20個目、21~40個目、などと
20単語ずつ意味をいえるようにしていきます。
その次に、
30単語、40単語ずつ意味をいえるようにしていき、最終的に
100単語にします。
実際30単語ずつ言えるようになるとすぐに100単語ずつ言えるようになる人がほとんどなので、10ずつ増やして100に到達していく必要はありませんが、このようにどんどん意味が言える単語の範囲を広くしていくのです。
こちらはあくまでも一例なので、他にも暗記方法はもちろんあります。
このやり方を参考にして
自分なりの方法を見つけてみることが重要になります。
2周目以降の勉強法
こちらは、
2周目以降に英単語を勉強したり、8割以上の単語の意味が既にわかっている範囲を勉強するときに使う勉強法になります。
この場合、
1週間で600単語や1200単語など広い範囲で課題を課します。
このような広い範囲において、8割以上意味が覚えられており、残りの2割を覚えるのに先ほど説明したようなやり方は
非効率的です。
まず1日目にすべての範囲を
自分でテストしましょう。
その際に、意味がわからなかったり間違えてしまったりした単語、さらに1秒以内で答えられなかったり、
意味が怪しかったりする単語にチェックをつけます。
そして、それをノートやルーズリーフなどの別のところに書いて、
自分だけの覚えられていない単語帳を作ります。
2日目、3日目はひたすら別のところに書いた単語を覚えます。
そして、4日目にまた全体をテストして、できていない単語を
抽出します。
5日目、6日目でさらに4日目に抽出した単語を覚えます。
そして、7日目に再び全体をチェックして、次の指導のテストに挑みます。
このように、
できていない部分を抽出して、その部分に集中して取り組むことでそれらを全体の中で覚えようとするようりもはるかに効率的に暗記していくことができます。
具体的な単語数や全体のテストのタイミングなどはできれば正直なんでも良いですが、このように抽出して暗記を繰り返して覚えていくと良いでしょう。
システム英単語のテスト例
次に、
赤門アカデミーでは、どのようにシステム英単語のテストをしているのか説明していきます。
まずは、実際にlineの画面上でどのようにテストが出題されて、実際の指導でどのようなことが指摘されるのかについてお見したいと思います。
まずは、このようにランダムで
およそ50個ほどの単語テストを送ります。
答案は、line上に打ち込んでもらっても大丈夫ですし、写真で撮っても大丈夫です。
今回のような正答率ですと、
ひとまず合格になり、次週から次の範囲を勉強してきてもらいます。
また、ミスのある単語についてですが、
affect というのは、「影響がある」ではなく、
「影響を及ぼす」という意味です。
細かい違いですが、システム英単語にはもちろん、そのように書いてありますし、英和辞典にも「影響がある」とは書かれていません。
影響が存在するというよりも、目的語に作用するといったニュアンスがふくまれるので、「影響がある」では正しくありません。
また、
mobileは「流動的」と答えていますが、
「流動的な」が正しいです。
この活用の部分をを正確に書かないとの部分をしっかり書かないと、その人が
形容詞だと思って書いているのか、
副詞と思って書いているのかが異なります。
例えば「流動的に」ですと、副詞的な意味になってしまいます。(正確には連用形になり、用言に接続する。)
このように、
単語の意味を細かく覚えておくことで、テストなどの和訳問題で細かく減点されることを避けたり、結果的に意味と一緒に間接的に品詞を覚えることもできたりします。
指導では、基本的に辞書に載っている意味であれば正解にしていますが、
ニュアンスと品詞がわかるような意味を書くように教えています。
もちろんシス単のものをそのまま覚えてしまう方が、簡単です。
システム英単語の次に行う単語帳
最後に、
システム英単語を終えた受験生がどのような英単語帳に進むのかについて解説していきます。
まずは、システム英単語を全て終えてしまい、入試対策をするまでに余裕がある、高校1・2年生の場合は、次に
target 1900に取り組みます。
正直、必須ではありませんが、同じレベルで語順の多少異なる単語帳をもう1冊こなしておくことで、
記憶がより強化されていきます。
英単語はやはりやり続けていないと、忘れてしまいますが、だからといって同じものばかりでも生徒が飽きてしまい、記憶も活性化されないので、
target 1900を導入しています。
また、システム英単語を終えて、志望校別対策まで時間に余裕がない東大志望者の場合は、
「改訂版 鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁」に進んでもらいます。
この
「鉄壁」は、東大英語専用の英単語帳です。
東大志望以外の人は取り組む必要はありませんが、
東大志望者は必須になります。
こちらで東大英語に頻出の単語を今度は
派生語や細かい意味、ニュアンスとともに暗記していきます。
東大志望者以外の難関大学志望者は、次に
「速読英単語上級編」を勉強します。
こちらは、かなり専門性の高い難解な語彙を文章とともに覚えることができる単語帳です。
ちょうど、英文も載っているので、
難関大学用の長文の練習にもなります。
こちらは、英単語帳としても使いますが、
ハイパートレーニングのように音読の練習としても使っていきます。
まとめ
以上、
赤門アカデミーでのシステム英単語の勉強法とテストについて解説していきました。
このように、英単語がわからなければ、テストや模試などでも点数が取りにくくなり、さらに英文法や英語長文など
他の英語の勉強の効率も悪くなります。
逆にいうと、先に短期間で英単語を仕上げてしまうことによって、テストや模試での成績を上げて、他の英語の勉強も効率的に進めることができるのです。
赤門アカデミーでは、普通の高校生には1週間に300語以上と
かなりハードなペースで英単語に取り組んでもらっています。
ハイペースで短期間に何回も反復することによって、早急に英単語が身につき、結果として英語の成績を上げるのです。
まだ、英単語を真面目にやったことがない人は、
これを参考にぜひ取り組んでみてください!
また、一人で勉強するのが不安であったり、我々と勉強してみたいと思ったりした方はぜひ下記のリンクからお問合せください!
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