志望校です。 半分くらいの生徒さんが最初から志望校があったうえで入塾を決めます。 しかし、もう半分くらいの生徒さんが志望校が決まっていない段階もしくは、漠然としか決まっていない段階で入塾をします。 彼らは、入塾後面談などで我々や親御さん、学校などの先生方と相談を重ねた上で志望校を決定していきます。 そのときに大変悩まれる方が多いです。 こちらのページでは、当塾が志望校を決める上で重要だと思っているポイントを解説していきます。 これを読んで、志望校に悩まれている方の手助けに少しでもなればと思います。

志望校を選ぶ2つのポイント

まず、志望校を選ぶ上で重要になる2つのポイントについて解説していきます。 一つは、大学のいわゆる偏差値などのランクと、もう一つは進みたい方向性または分野です。 どの方向性に進みたいかどうかというのは、いまの学力状況や、入試までに残された時間に関わらず殆どの場合、自由に選ぶことが出来ます。(法学部や特に医学部は必然的に偏差値が高くなってしまうのでこの限りではありません。) なので、医学部や法学部を目指したいと強く思わない場合は、色々な分野について調べたり、聞いたりして、自分の興味のある分野に進んでみるのが良いと思います。   それでも、行きたい方向性が定まらない場合は、経済学部、商学部や政治経済学部などに行くことをお勧めします。 これらの学部は一応は文系ですが、数学も使うので理系で数学が好きでも十分数学の力を活かすことが出来ます。 また、大学を出たあとの選択肢もかなり広がります。 そのまま経済学について勉強したい場合は、院に進んだり、MBAを取得するものいいと思います。 また、そのまま働きたい人は就活を頑張ることもできます。 中にはIT企業などに就職する人もいます。 また、学力がかなりあったり、受験までの時間がかなりあったりする場合は東京大学を目指すというのも一つの選択肢です。 東京大学では、2年生から3年生にかけて、進学振り分け(進振り)があります。 どの科類にいるかで行きやすさは多少は変わりますが、理論的には基本どの科類からでもどの学部にも進学することができます。 また、進振りに使われる進振り点も、基本的に真面目に勉強していればそこそこの点を取ることが出来ます。 進んだ学部の分野に最終的に進まずに全く異なる分野の企業に就職することを考えたときも、就活でのブランドは日本一です。 なので、もし行きたい方向性が決まらない場合は、経済学部や商学部などの卒業後の選択肢が狭まらない学部か東京大学を目指すのが良いと思います。 あとは、単純に自分の興味のある分野に進めば良いと思います。   このようにして自分の進みたい分野を決定していけば良いと思いますが、問題になるのがどのランクの大学を目指すかということです。 なぜならば、大学のランクは方向性のように自由に決定できるわけではないからです。 特に、現在の学習状況と入試までに残された時間というのが大きく関わってきます。 例えば、半年で東大などの難関国公立大学が目指せるかというとかなり難しくなります。 なので、これ以降は、志望校の大学のランクの決め方についておよその目安を解説していきます。

入試本番までの時間で見る志望校の決め方

次に、入試本番までにどれくらいの日数があれば、その大学の入試で勝負できるまでになるのか、各大学ごとに解説していきます。

東大、京大、医学部

東大、京大、医学部の場合、今から入試本番までに2年以上あれば十分余裕を持って受験勉強をすることができます。 なので、現役合格を目指しているのであれば、高校2年生の4月、一浪することを考えているのであれば、高校3年生の4月以前から本格的に勉強を始める必要があります。 しかし、高校2年生の8月から勉強を始めて、東大に合格した人や、高校3年生の9月から勉強を始めて一浪して京都大学に受かった人などもいます。 ただ、彼らは英語が最初からある程度勉強が進んでいたということと、かなり自分を追い込んで勉強量を稼ぐことが出来ていたので、2年未満の少ない勉強時間で東大や京大に合格しました。 実際に東大に合格した人は、半年で青チャートをすべて終わらせて、(通常は9ヶ月〜1年程度かかります。)高3のときは、倒れそうになるくらい勉強していました。 このように、入試本番まで2年を切った状態で東大、京大、もしくは医学部を志望する場合は、相当な覚悟が必要になってきます。 また、東京大学の理科三類や京都大学の医学部、慶応の医学部など、医学部でも上位の大学は別格です。 これらの大学を志望する場合は、3年は必要になります。 つまり、高校1年生のときから受験モードに入り本格的に受験勉強を始めなければいけません。 そして、高校2年生の2月には、東大のその他の科類や京大のその他の学部に合格することができるレベルにいないと、東大の理三や京大の医学部は厳しくなります

東大、京大以外の旧帝大など

東大、京大以外の旧帝大や、一橋や東工大などの大学は、受験勉強を始めて、1年半から2年あればかなり余裕を持って目指せます。 ただ、この中にもレベルの差はあります。 特に東工大は東大を目指す層の中で英語が苦手な人たちが受験します。 なので、英語以外の理数系科目は、東大レベルが要求されるので、どちらかというと2年あると余裕が持てますし、1年半を切ると厳しくなります。 一橋も科目数は東大ほどではありませんが、中には社会などで東大よりやっかいな問題がでたり、学部によっては数学の配点が高かったりと決して甘くはありません。 大阪大学も旧帝大の中では、偏差値が高いので1年半を切ると厳しくなります。 ただ、その他の旧帝大では学部によっては、1年半を切っても1日に多くの勉強時間が確保でき、継続的に努力し続けられれば、決して難しくありません。 このあたりの大学を目指す場合は、自分の学力状況と受験までの日数をよく吟味して、進捗に志望校を決めていく必要があります

早慶・旧帝大以外国公立

早稲田大学と慶応大学などの難関私立大学や、旧帝大以下のレベルの国公立を目指す場合は、基本的に受験勉強を1年すれば十分合格することが出来ます。 まず、早慶は偏差値上は旧帝大と同等のレベルですが、科目が少ないということと、複数の学部を受験することができます。 特に早稲田の文学部など数学を全く使わない学部があったり、慶応の経済など社会なしの英数で受験ができる学部があったりと科目をかなり少なくすることができます。 難関国公立大学では、共通テストなどで少なくとも英数国理社の5教科7科目は殆どの場合必要になってくるため、受験勉強の時間が大幅に短縮されるのです。 また、国公立とは異なり、複数学部受験ができるので1発勝負ではなく、どこかの入試で失敗したとしても挽回ができます。 ただ、科目を絞るということは、その分併願校の選択肢が減っていくということでもあるので、後で後悔しないように慎重に志望校を決めていく必要があります。   旧帝大以下のレベルの国公立も、私立ほどではありませんが、多少科目を捨てることが出来ます。 というのも共通テストの配点が高かったり、二次試験科目が少なかったりと多少苦手科目があっても捨て科目を作ることができます。 例えば、理系で数学の勉強が遅れている場合は、数3を捨てて、共通テストの数学やその他の科目などに集中して点数を稼ぐことも十分可能です。   このように、早慶などの難関私立や、旧帝大以下のレベルの国公立大学は、苦手科目を捨てて大幅に受験勉強の時間を短縮することができるため、1年あれば対策は十分できます。

法学部を目指す場合

法学部は、昔こそは医学部に並ぶ難易度とされてきましたが、現在では、医学部ほど合格が難しいわけではありません。 しかし、法学部の場合、ほとんどの大学に、法律関係の小論文が実技試験で課される場合が多いです。 この小論文対策がかなりやっかいで、普通の小論文対策をした上で、さらに法律関係の参考書を読破して、法律についての知識を蓄えておく必要があります。 この小論文対策に時間がとられてしまうので、受験勉強の時間が他の学部に比べてより多く必要になったり、他の大学との併願が難しくなる場合があります。 なので、先程述べた、その大学を志望校をするのに必要な受験勉強の時間に半年プラスして、考えておく必要があります。

最悪を考える

最後に、志望校を選ぶ上でかかせない、「最悪な状況を考えておく。」ということについて解説します。 今まで説明してきた志望校は基本的に最高な状態、つまり第一志望校についてです。 最高な状態を考えそれを目標に頑張るということも大切ですが、それと同時に「最悪な状況」も考えておき、それを避けるように行動するということも大切です。 例えば、女子の生徒さんは、多くの場合浪人だけは避けたいとおっしゃる方が多いです。 なので、高望みしすぎて、合格可能性が低い難関大学の対策をやりすぎてしまうと、その分第二、第三志望校に対しての対策の時間が取れなくなるので、下手をすると全落ちになってしまいます。 また、大学のランクについても、このランク以下の大学は受かるようにしたいや、国公立でなければ進学ができない、など人によって避けたい最悪の状況はあります。 人によっては、最悪浪人になってもかまわないので、なんとか東大の足切りを突破して、二次試験を今年受験したいと考えている人もいるでしょう。 しかし、日々たくさんの高校生や浪人生の方を直接指導させていただいたり、音声相談でご相談を承ることが多いですが、実に多くの人が、この最悪の状況を考えていません。 ただ、受験勉強がうまくいかず、第一志望校に惜しくも届かないケースというのは、決して少なくありません。 受験を終えて、自分が後悔しないためにも、よく親御さんと話し合って、自分のどうしても避けたい「最悪の状況」というのを考えておくことは、第一志望校を考えるのと同じくらい大切になります。

まとめ

以上が、赤門アカデミーの志望校の決定における重要なポイントの解説になります。 まず、基本的にどの方面に進むのかについては、自分で納得の行くものを選べば良いと思います。 決まらない場合は、東大や、経済、商学部などの卒業後の進路の選択の幅が広くなるような方向に進むのが良いでしょう。 また、大学のランクについては、入試本番までに残された勉強時間と、避けたい最悪の状況を両方考慮して、最終的に第一志望校と併願校を決定していきます。 このページの解説から、是非自分の納得の行く目標を決め、受験が終わったときに後悔のないよう日々勉強に励んでください。 もし、なにか志望校についてご不明な点やご相談等ありましたら、遠慮なくお問い合わせください! [br num=”1″] [br num=”1″] →『Line@から寄せられた親御さんからの質問3例と東大生講師の回答』ページへ『東京大学合格者の声』ページへ『【1ヶ月限定指導コース】東大生が疑問を解決し受験計画を作成!』ページへ『各種プランとご利用料金』ページへTOPページへ]]>

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