このページでは、赤門アカデミーの英文法の具体的なカリキュラム、指導方法をご紹介します。
英文法は英単語と同様英語の最も基礎となる分野の一つです。
一般的にこの英文法と英単語の二つがある一定水準まで達しないと長文は読めるようになりません。
また、英文法は試験で直接問題にもなる分野です。
特に英語の基礎がなっていない生徒や高校1年生にはしっかり指導していきます。
英文法のカリキュラム
まずは、赤門アカデミーの指導では、どの参考書・問題集がどのような順番で使われているのか、英文法のカリキュラムについて説明していきます。
初級レベル
まず、高校1年生で全く高校の英文法を勉強していない人や、高校2年生以降であっても極端に高校で最初に習うような英文法の知識が欠落している人は、このレベルからスタートします。
この段階の人は文法の参考書として、「安河内の新英語はじめからていねいに(通称:はじてい)」という参考書を使用していきます。
この英文法の参考書は、我々が探した中でも一番わかりやすく解説された文法の参考書です。
文法の細かい知識などは他の参考書に比べると少ないのですが、英文法初学者がはじめに手を出すのに最も適した参考書になります。
また、この参考書は一応中に問題は載っていますが、少々少ないので、「東進英文法レベル別問題集lv2,3」を英文法の問題集として使っています。
多少章の分け方は異なりますが、講師側がしっかりフォローしますので、混乱することはありません。
基本的な進め方としては、まずはじていをある一定範囲しっかり読んでもらいます。
そして、そこに書いてある文法の理論がだいたい理解できたら、次にはじていのCHALLENGEという問題を解いて覚えていきます。
そして、はじていで学習し終えた範囲についてレベル別問題集を使って問題演習を行います。
lv2を全てやってからlv3をやるというよりは、lv2の1分野が解けたら合わせてlv3のその分野も一気に解くようにしています。
これはlv2だけだと問題数が少ないので定着しにくいからです。
ここで、文法をやる上でいくつかの注意点があります。
まず、文法問題が正解したといえるのは以下の3つの条件が全てクリアできたときのことを指します。
- 問題の答えが正しく言える。
- どうしてその答えが正しいのか、他の選択肢はどうして誤りなのかきちんと説明できる。
- 問題文を訳すことができる。
1の条件だけで正解としていると、その問題の答えだけ覚えてしまって、応用がきかなくなります。
文法の問題を演習するのは、文法の問題を模試などのテストで解けるようにするためであり、問題の答えだけを覚えてしまっては、類題が解けなくなるので、模試の成績はあがっていきません。
これは、このはじていやレベル別だけでなく、全ての英文法の問題集にいえることです。
この3つの条件が満たされて初めて問題が正解するという認識をしっかり持って勉強することが必要です。
また、わからない単語が出てきたらその都度しっかりと覚えるようにとも生徒には指導しています。
文法が極端にできていない人、高校1年生などはそもそも単語力もかなり低いです。
一応英単語という形で単語帳はしっかりチェックするのですが、語彙力はあればあるに越したことはないです。
なので、文法問題集や英語長文などにでてきたわからない単語はその都度覚えるくせをしっかりつけることが重要です。
また、はじていには各章重要単語が後にまとめられています。
これをまとめて覚えてしまうのもよいでしょう。
センター試験レベル
次にセンター試験レベルの英文法のカリキュラムについて解説していきます。
センター試験レベルの英文法には、この「英文法・語法ベスト400」という問題集を使用します。
この問題集には、センターレベルの英文法の問題が400問載っている網羅系の問題集です。
「スクランブル」や「ネクストステージ」、「Vintage」などの問題集はほとんどの高校生が聞いたことがあると思います。
これらは、センターレベルから超難関大学レベルまで幅広く1000問ほど載っています。
ベスト400はこれらのセンターバージョンです。
この問題集をしっかり網羅すれば、センターの英文法では8割以上の得点が可能になります。
これを、指導では1周目は1週間に100問ずつ、2周目は200問ずつのペースで回していきます。
この問題集も基本的に、
- 問題の答えが正しく言える。
- どうしてその答えが正しいのか、他の選択肢はどうして誤りなのかきちんと説明できる。
- 問題文を訳すことができる。
の3つ条件が揃ってはじめて正解と扱います。
特にこのような文法の網羅系の問題集は答えや選択肢の番号で覚えてしまいがちです。
これらを防ぐためにもこの3つの条件は生徒に必ず徹底させています。
難関大学レベル
ベスト400が完璧になりましたら、次にセンター演習を挟みます。
センター演習でセンター試験が安定して8割以上取れるようになってから、難関大レベルの英文法の学習へと移っていきます。
難関大レベルの英文法の学習は、ベスト400をご紹介する際に説明した「ネクストステージ」や「スクランブル」、「Vintage」などの1000問以上の網羅系の問題集であればどれでも大丈夫です。
ただ、我々の一番のおすすめは「全解説頻出英文法・語法問題1000(通称:桐原1000)」です。
他の問題集でもそこまで大差はありませんが、この問題集が文法の問題集の最難関になります。
特に、早慶や上智などかなり高度な文法問題が出題される大学を志望している人はこの問題集はおすすめです。
ただ、東大など文法問題があまり出題されない大学に関しては、学校などで使っている網羅系の文法問題集をそのまま続けても大丈夫です。
特に、受験まで時間がない東大志望者には、ベスト400レベルの文法が仕上がっていれば一切これ以降の文法はやらないケースがあります。
進め方は、ベスト400とほぼ同じですが、ペースはその人の学年、志望校、他の教科とのバランスなどを考えて決めていきます。
英文法の確認テスト
次に英文法の確認テストについて解説していきます。
英文法は、答えだけでなく、その答えになる理由やしっかり問題文が訳せるかなどもチェックしなければならないので、動画指導時に口頭でチェックしていきます。
この画像のように、講師が問題集のデータからスクリーンショットで切り出した部分をラインで送信します。
そして、各問題に答えてもらいます。
問題によっては、その答えになる理由を説明させたり、訳したりしてもらいます。
また、他の選択肢の意味や、その選択肢がどうして間違いなのかもチェックする場合があります。
抜き打ちのチェックとなるので、生徒にはどの問題に対してどのようなことが聞かれてもきちんと説明できるように、わからない人にしっかりと教えられるレベルまでやってくるよう指導しています。
先ほど説明した3つの条件を全ての問題に対してクリアしていれば基本的に確認テストはほぼ満点になります。
また、高校1年生や文法初学者が扱うはじていの確認テストでは、問題の確認と同時に章末の単語の意味が言えるかどうかも抜き打ちでチェックしていきます。
これは動画指導の前に行う英単語のテストとは別で行います。
まとめ
以上が、赤門アカデミーの英文法のカリキュラムと指導方法になります。
英文法の基礎的な知識は英単語と同様に、英語の非常に重要な基礎的な分野になります。
初級レベルからスタートする人は、丁寧に英文法のルールを理解して問題演習を通して定着させていくことが重要です。
また、センターレベル以降の英文法は、この3つの条件
- 問題の答えが正しく言える。
- どうしてその答えが正しいのか、他の選択肢はどうして誤りなのかきちんと説明できる。
- 問題文を訳すことができる。
をしっかり守って様々な問題を自分のものにしていけば、模試や入試などで出題される問題にはしっかり対応することができます。
志望校に応じで必要なレベルまで英文法の問題を自分のものにしていくことが重要です。