初めまして、東京大学文科3類1年、赤門アカデミー講師のMと申します。
この度、赤門アカデミーを利用して無事、東京大学に現役合格しました。
僕は地方出身で、地方では割と名の知れた中高一貫の進学校に通っていました。
中学入学当初は勉強を頑張って成績も割といい方だったのですが、中3くらいからどんどん中だるみしてきて、成績が急降下、高1の時には、学年での成績は下から数えた方が早いというレベルまで落ちてしまいました。
これは、僕だけの特殊ケースだと思っていたのですが、実はこれ「中高一貫の進学校あるある」らしいですね。(後々考えてみると、確かに僕みたいな人が結構周りにいたなぁと思います。)
この中だるみから脱却できるかどうかかが、受験の結果を左右するのは間違いないでしょう。
でも、実際この中だるみから自力で抜け出すことは非常に難しいんですよね。
そもそも、自力で抜け出せるくらいの強い意志力のある人間なら中だるみしないでしょうし…
では、どうやって脱却すればいいのか?そして、脱却してからどのように勉強すれば、東京大学に現役で合格できるのか?今回は僕の東京大学現役合格体験記という形でその方法の一例を示したいと思います。
中高一貫校で落ちこぼれているけど東京大学に合格したい!と考えている人は少なからずいると思っています。
本記事がそのような人たちへの支えとなることを心から祈っております。
赤門アカデミーに入る前の自分
まず、落ちこぼれていた時の話をします。
僕は中学受験で失敗し、滑り止めだった自分の目指していたところよりもワンランク低い中高一貫校の進学校に入学しました。
そのような経緯を経て入学していることもあり、「他の連中とは頭の出来が違うんだぞ」という謎のプライドがありました。(落ちてるのにどうしてそんなこと思えたんでしょうね?)
入学当初はそのプライドのおかげか、熱心に勉強をして、いい成績をキープしていました。
しかし、だんだんとそのやる気も落ちてきて、だんだんとやる気がなくなり、当初は絶対にやっていたはずの学校の宿題もやらなくなり、高1の三学期には担任の先生から母親に「このままだと留年しますよ。」と電話がかかってくるほどでした。
自分でも落ちこぼれていることは分かっていたのですが、どうすればいいのかが全くわからず、毎日アニメを見て、無駄に時間を過ごすという日々を送っていました。
そんな時、母親が赤門アカデミーを見つけてきて、入塾することになりました。
これが、僕の人生を変えました。(自分が赤門アカデミーで講師をしているせいか、嘘くさいですね笑)
講師コメント
Mくんは実際に高校一年生の3月に体験コースの1ヶ月限定指導コースを初めて、高校二年生に入った4月から本格的に入塾して勉強を始めました。Mくんのように中高一貫の進学校で落ちこぼれてしまった人が東大を目指して勉強するにはこの時期がぴったりでした。この時期より半年以上遅れてしまうと東大合格が難しく、一年以上遅れる場合はほとんど不可能に近くなります。成績には自信がないけれども、なんとか東大などの難関大学、医学部に合格したいと思っている方はなるべく早めに行動することが重要です。
赤門アカデミーでの勉強(高2編)
高2の春休みから、赤門アカデミーに入塾したのですが、当時の僕には得意科目も苦手科目も存在せず、全て成績が悪かったので、まず、この科目ができないとお話にならないということで、数学と英語を赤門アカデミーで指導してもらうことになりました。
両方、基礎的なテキスト(数学ならフォーカスゴールド、英語ならベスト400)をやり直すということをし、基礎の固め直しをしました。
また、毎日講師の先生に進捗状況をLINEで報告しなければいけなかったため、嫌々ながらも、毎日コンスタントに勉強することができました。
本当にこの過程が大事だったと思います。
サボり癖を治すこともできましたし、また、講師の先生にいいところを見せたかった僕は、1日にする勉強量を増やしていました。
また、この時、自分が実は数学が非常に得意であったことに気づき、自信を得ました。
また、夏休みには、一人で上京し、志望校である東京大学を講師の先生のツアー付きで見学、また、自分が大好きな場所である東京ディズニーリゾートを一人で訪れるなどして、東京大学に受かりたいという気持ちを高め、モチベーションを上げました。
その結果、10月に行われた駿台全国模試で東大C判定を取ることができ、自信をつけました。(今まではE判定以外とったことがありませんでした。)
中学受験を失敗し、学校でも落ちこぼれていた僕は、この成功体験で自信を得て、そこから成績がどんどんと上がっていきました。
特に、数学が得意科目であることに気づいてからは、「文系で数学ができるは強い」というアドバイスに従い、強点強化に努めました。
また、英語は苦手科目だという認識を得たので、勉強料を増やしました。
そのような勉強を続けて、いい波に乗った状態で高3になりました。
講師コメント
大学受験では、ほとんどの難関大学においては、英数の進捗でほぼ8割ほど合否が決まります。これは、入試で得点するために必要な勉強時間がこの二つの科目だけ多いからです。大抵、現代文ができない、物理ができないとお問い合わせをいただく方は、英数もできていないケースがほとんどです。なので、赤門アカデミーでは、Mくんのようにまず先に英数の基礎をしっかり固めます。
また、どんなに頑張っても成績が伸び始めるには、最低でも6~9ヶ月はかかります。模試は各科目の総合的な力を試すので、勉強量に比例して偏差値が上がるわけではありません。Mくんも4月に入塾してから、幾度となく結果の悪い模試を経験して、ようやく秋の駿台全国模試で一気に偏差値が伸びました。たとえ模試の結果が悪くとも、今やるべき勉強法をしっかり続けることが大切です。
赤門アカデミーでの勉強(高3編)
高3に入り、本格的な東大対策がスタートしました。
英語・数学のみならず、社会の対策も必要となり、赤門アカデミーで社会の論述の添削をしてもらっていました。
英語と数学に関しては、高3でしていた勉強は過去問をすること、それだけでした。
過去問を解いて、それを講師の先生に送り添削してもらう。
それを復習する。
過去問という物は、大学が提供してくださる最高の参考書です。
特に、東京大学はほとんど形式が変わらないので「東京大学に受かるための対策」は過去問をすることだと思います。
社会は論述を書く際のルールやメモの書き方などを指導していただき、典型的な問題への対処法を身につけました。
赤門アカデミー以外でしていた勉強
センター試験については、今後形式が変わるので敢えて割愛させていただきます。
二次試験対策として、僕がしていた勉強は英数国はひたすら過去問を解く。
社会は過去問を解く以外に人に教える、というものでした。
(特に世界史)世界史に登場する様々なシステムや、それぞれの時代の状況などを把握することは非常に難しいです。
自分は理解したつもりでも、実は理解できていないということが多々あったため、僕は自分の復習がてら、人に教えるということをしていました。(ただし、東大志望者に教えるのはやめましょう。ライバルが増えます笑)
自分は東進の自習室に通っており、その自習室で仲が良かった女の子に「教えて」と頼まれたので10月くらいから教えていました。
この教えるということが自分の合格にかなり貢献したなと思っています。
「教える」という行為は自分がしっかりと理解していないとできません。
ここまでできるようになると、かなりその科目の完成度は高いものになっていると思います。
講師コメント
実際、赤門アカデミーの生徒の半数近くが他塾にも通っています。他塾での勉強の様子をヒヤリングしてアドバイスをしたり、勉強のサポートなどをすることも可能です。このようにして、うまく生徒が大学受験に合格できるようにと、その人に応じた勉強のカリキュラムを立てています。
また、他人に教えるというのは、東大の社会に限らずかなり有効な勉強法です。そもそも、本質を理解していないと他人に教えるということはできません。Mくんのように学校や塾の他の人に勉強を教えられるように勉強してみるのも一つの方法です。
センター試験から二次試験にかけて
そして、迎えた受験本番。
まずはセンター試験、高校入試を体験していない自分にとっては6年ぶりとなる入試で、非常に緊張しました。
緊張のあまり、最初の科目である社会を失敗したと思い込んでしまい、社会と国語の間の休み時間に応援に来ていた学校の先生の目の前で泣き崩れたことを覚えています。
その後の科目は割とうまくいっていたのですが、得意科目であるはずの数学2Bが想定以上に難しく、全く自信を持てないままセンター試験を終えました。
しかしながら、自己採点の結果合計点数900点満点中811点だったのでセンター試験で失敗したかもしれないという不安は杞憂に終わりました。(開示の結果808点でした。自己採点にミスがあったみたいですね…)
そこから、二次試験までの間が辛かったです。
出願していた早稲田のセンター利用が全落ちで、また、周りの友人が滑り止めの私大に合格し、大学生になれるという保証を得ていることに焦りと不安を覚えました。(センターがほぼ9割でも落ちる早稲田のセンター利用ってやっぱり怖いですね。)
また、中学受験の時に負けた人たちともう一度戦わないといけないという事実も僕を不安にしました。
焦りと不安のせいか夜も寝られない日々を送りました。
しかし、勉強の不安と焦りは勉強でしか、解消できません。
寝られない時は、泣きながらでもずっと勉強していました。
その結果、直前の河合塾の模試でも割といい結果(数学70点など)を叩き出すことができました。
そして、入試の時を迎えました。
地方出身の僕は、流石に東大一発勝負だと舞い上がってしまいそうだったので、日程が近かった、早稲田の政治経済学部、商学部、社会学部を「東京で試験を受けること」に慣れるために受験したのですが、これが良かったと思います。
無事、試験慣れすることができて、東大の試験を平常心で受けることができました。
ちなみに、早稲田は政治経済学部と商学部に合格しました。(社会学部は…察してください)
早稲田の対策をほとんどしていなかった(前日に過去問を解いたくらい)ため、割と上出来だと思います。
そして迎えた、東大入試本番、日程の近い早稲田を受けていたせいか、全く緊張しませんでした。
難化した数学で少々苦戦したものの、他の科目ではいつも通り、いや、いつも以上の力を発揮することができたので、全ての科目が終わった瞬間に「悔いはない」と思うことができました。
そして、3月10日、合格発表の日。
僕の受験番号はありました。
中学受験に失敗して、嫌々ながら入った中高一貫の進学校で落ちこぼれて、担任の先生に「このままじゃ留年だ」と脅されていた僕が、あの天下の、日本の最高学府の東京大学に現役で合格したのです。
今までの悔しかった思いや不安が全部消えました。
自分の人生で味わったことのない喜びを噛み締めました。
本当に嬉しかったです。最後まで支えてくださった、両親や、赤門アカデミーの先生方には感謝しかないです。
ちなみに開示得点は英語80点数学57点国語65点世界史39点日本史31点でした。(英語と数学で受かりましたね、これは。)
講師コメント
Mくんは本番に弱いタイプで、特に高3になってからの東大模試で、緊張と焦りから、なかなか結果を出せず、かなり苦しい時期が続きました。しかし、Mくんは人一倍勉強をして、過去問も何度も解いて、ひたすら本番のシュミレーションをしていました。いくら地頭が良くても実際に勉強をしないと東大には合格できません。Mくんはひたむきな努力の結果見事東大を合格したのです。
実際に東京大学に受かって思うこと
東京大学は、生半可な努力で合格できる大学ではないです。
しかし、そのために必要なことを見極めて、適切な努力をすれば、合格することができます。
そして、一番大切なことは「勉強を楽しむこと」です。
僕にとって最初は勉強は苦痛なものでした。
しかし、一度成功体験をしてからは、大変なことや辛いこともあるけれども自分の中で勉強は「楽しいもの」になっていました。(そのおかげか、割と大変なはずの大学の勉強も楽しいです。)
日本一の大学、東京大学を目指すにはそれなりの覚悟と努力は必要です。
しかし、いったん勉強をしてみると、意外とその努力は楽しいものでありました。
落ちこぼれて、勉強が嫌いだった僕でも、楽しんで勉強することできました。
一度、騙されたと思って勉強してみてはいかがでしょうか?