物理のカリキュラム
赤門アカデミーでは市販の参考書を使って自学自習を中心に勉強していただきます。
このページでは、当塾がどのような生徒でどのような参考書や問題集を使って指導していくのか、大まかな物理のカリキュラムについてご説明させていただきます。
ただし、これはあくまでも最も一般的なカリキュラムで、当塾は一人一人に合わせてカリキュラムを作っています。
なので、生徒さんの学力、志望校によってはここに記載されているもの以外のもの、もしくはここに記載されているカリキュラムの途中から始めさせていただく場合もございます。
自分にはどのようなカリキュラムが適切であるのか気になる方は気軽にご相談ください。
理科・社会の選択科目について
まず、当塾の理科や社会などの選択科目について、どの時期にどれくらいの配分で進めていくのか説明していきます。
当塾のカリキュラムは基本的には英数が優先です。
理由としては、
- 英数は模試で得点できるようになり、成績が伸びるまでに時間がかかる。
- 一旦伸びきってしまったら簡単に下がらない。
などが挙げられます。
なので、特に高1・2までのうちは英数を中心に指導していきます。
しかし、東大・京大など、理科や社会の科目が難しく対策に時間がかかる大学の場合には、高2のうちから英数が安定してきたら、早急に対策を始めます。
例えば東大の理科類を志望している生徒さんの場合、できれば高2の夏までに英数の勉強法を習得して、できるだけ一人でどんどん勉強していけるような状態にしていきます。
そして、高2の9月以降から理科の勉強を始めて、高3になるまでには理科2科目のうち1科目は教科書の基礎的な範囲が全て網羅仕切れている状態にするのが理想的です。
ただ、いつ理科や社会の選択科目を本格的に始めるかは、その人の英数の仕上がり具合と入試の配点、難易度、時期、高校の授業レベルや進度等によって異なってきます。
また、英数をメインで指導している高1・2年生については、学校の定期テストで入試で使う理科、社会の科目をしっかり勉強しておくようにと指導しています。
英数と異なり理科と社会は定期テストの直前対策ですぐ点数に結びつきやすく、一度定期テストで高得点を取っておくことで、本格的に受験対策をする際に定着率が良くなるからです。
物理のカリキュラム
ここからは本格的に物理の当塾のカリキュラムについて説明させていただきます。
物理のカリキュラムについては、3つの段階が存在します。
- 基礎固め編(教科書の公式、基本問題の解法を覚える)
- 実践編(入試問題などを集めた実践的な問題集)
- 過去問演習編(志望校の過去問を演習していく)
これらを順に説明していきます。
物理のカリキュラム基礎固め編
物理の指導で一番最初にやってもらうことは、とりあえず教科書に書いてある公式をしっかりと覚えて、教科書傍用問題集の問題を解けるようにすることです。
数学のカリキュラムでいう、青チャートの例題をマスターする段階に当たります。
物理の全ての分野でこの段階がクリアできれば、センター物理は9割以上得点できる実力がつきます。
東大志望であればまずはこの段階を高3になるまでにクリアしてもらいます。
旧帝大・早慶レベルを志望している生徒さんは高3の夏までには最低限この段階をクリアしてもらいます。
物理のカリキュラム実践編
基本的に基礎固め編は数学と勉強方法はそこまで変わりませんが、この実践編からは数学とは異なります。
物理は数学のように単に公式を覚えて多くの問題パターンを網羅すれば、受験で勝負できるかというとそういうわけにはいきません。
特に旧帝大以上の大学では、見たこともない問題設定が出題されることが度々あります。
その際に、しっかり問題設定を分析して、物理法則に基づいて様々な角度から考察できる能力が求められます。
なので、この段階になると入試問題レベルの問題が集まった、「重要問題集」もしくは、「名門の森」を解いてもらいます。
これらの問題集を解いていく過程で、物理法則に基づいて現象を多角的に考察できる能力を養っていきます。
普段の指導では、それと同レベルの問題を解いてもらって、問題に対しての思考プロセスが正しいかどうか講師と一緒に確認してもらいます。
また、物理には微分積分や二体問題など、高校の教科書であまり深いく解説されていないが、物理の理解をより深めるために知っておくと良い知識があります。
これらは、時間のある生徒に限り、やってもらいます。
物理のカリキュラム過去問演習編
実践編が終われば、次は過去問演習になります。
旧帝大のほとんどの入試では、物理ともう一つの選択科目を合わせて解くことになり、かなり時間がキツキツです。
こういった場合、素早く物理現象を考察することが大切です。
過去問演習を通じて問題の解説にとどまらず、どのように時間を使うかなど戦略的な指導も行っていきます。
微積分を使った物理の扱いについて
我々の塾では、予備校や塾に通いつつ我々の指導を受けるといったケースも稀ではありません。
その中には、予備校の物理の授業などで微積分を使って解説してくる先生もいます。
実は、物理学の法則はほとんど微積分によって定義されています。
本来は、数3の数学の内容がわからないと理解ができないものになっています。
しかし、物理の履修者の全てが数3まで勉強するとは限らないので、高校物理は微積分を使わなくても理解され、問題が解けるように作ってあります。
これをあえて微積分を使って、より理解が深まり、問題が瞬時に解けるようにと予備校の先生の一部はがっつり微積分を使って授業を解説することがあります。
これが、逆に生徒を混乱させてしまう原因にもなるのです。
完璧に微積分を入試問題に応用するすべを身につければ、かなり高い点数を取ることができますが、中には、理解が中途半端なため、どの様に解けばよいのか迷ってしまっている人もいます。
このような人たちは、旧帝大以上を目指す浪人生に多いです。
現役時代にあまり微積分で物理を考える機会がなかった人たちが、いきなり予備校に入って微積分を授業で使われても「?」となるだけです。
また、参考書でも微積分での高校物理の解説本などはありますが、それをどう問題に応用しているかなどを、予備校の授業ほどしっかり記載していないので、参考書のみで勉強していくことはほぼ不可能です。
我々の指導では、微積分をどう物理の問題を解くときに応用させていくか、予備校の授業を聞いて混乱している人へのサポートもしていきます。
また時間がない場合などは、微積分を捨てて全て公式物理で解くようにといった、能力と時期に合わせた適切なアドバイスもさせていただきます。