赤門アカデミーは現役東大生が教える塾です。 しかし、生徒さんの中には京都大学をはじめとして、東大以外の難関大学を志望する人もいます。 なので、京大志望の生徒さんには最終的に京大英語のカリキュラムに則って指導を行います。 このページでは赤門アカデミーの京大英語のカリキュラムについて解説していきます。
京大英語の対策をはじめる前に
京大英語の対策は東大英語同様にを実力が伴っていな人がいきなり始めても成績が伸びるわけではありません。 京大英語の対策をはじめるには、それなりの実力が必要になります。 ここで、京大英語の対策が始められるようになるまでに仕上げておかなければいけない参考書について説明しておきます。 基本的に京大英語のカリキュラムに必要な能力は東大英語と同じです。 京大英語を始める前に、長文は「ハイパートレーニングlv3」、英文解釈は「ポレオレ」、英文法は「ベスト400」を終わらせておく必要があります。





京大英語の対策で使用する参考書
次に京大英語の対策で使用する参考書をご紹介していきます。 まず、過去問演習では、「京大英語27ヶ年」を使用します。








京大英語対策の進め方
次に京大英語の対策について解説していきます。京大英語の問題の構造
まず、京大英語の一年度分の問題の構造について説明していきます。 京大英語の問題の構造は基本的に以下のようになっています。- 第一問:長文読解(和訳、内容説明、理由説明が中心)
- 第二問:長文読解(和訳、内容説明、理由説明が中心)
- 第三問:和文英訳1題
- 第四問:自由英作文1題
長文読解対策
京大の長文読解の文章は、単語の難易度も高く文法構造が複雑で長い文が多いです。 しかし、東大と比べると論理構造が複雑だったり、文学的な作品が多く読解が困難ということは全くないです。 むしろ硬い論説文が多いため、「ポレポレ」や「ハイパートレーニングlv3」程度の長文読解の問題集をこなしたことがある人にとっては、そこまで難しくありません。 基本的に古いものから27年分問題を解いていくことで、対策を進めていきます。和訳
和訳問題は、東大のように、文脈から想像して意訳させるような問題は全くありません。 むしろ「ポレポレ」で登場するような、長く文法構造が複雑な文を和訳させることが多いです。 なので基本的に「ポレポレ」のように文法構造を正しくつかんで機械的に訳していけば、ある程度点数のくる答案ができます。 あとは、少々日本語として不自然な表現を元の英語の意図に合うよう少しだけ意訳するだけで大丈夫です。 また、どうして、単語数の多い文を訳すので、全ての単語が訳に反映されているかどうかの確認も大切です。 日本語の構造がおかしくなっていないか、訳し忘れている細かい修飾語がないかしっかりチェックするように指導していきます。内容説明、理由説明
次に、内容説明、理由説明の対策について説明します。 内容説明と理由説明は基本的に傍線部の内容を詳しく説明している部分、もしくは理由を説明している部分を文章中に見つけて、その部分を和訳するという解き方をします。 和訳以降のプロセスは和訳問題と全く同じなのでさほど問題になりません。 問題はどの部分を和訳するかということです。 しかし、京大の英文は論理構造自体はそこまで複雑ではないので、基本的に傍線部のすぐ近くにおいて簡単に見つかります。 (難関大学の現代文の問題のようがほっぽど難しいです。) これは、基本的に27年分の過去問演習をしていくうちにすぐに見つけることができるようになります。最後は単語が重要!
最後に和訳において重要になるのが単語になります。 京大英語の文章は東大英語とは異なり単語自体は専門性の高く難解なものが出てきます。 知らない単語に対して、意味を文脈から推測したり、そこに合う日本語の表現を考えるのは時間がかかります。 たとえ京大側が「おそらく知らないんだろうな」という前提で出題したものでも、知っていると迷わずに和訳することができます。 結果的に時間の短縮と精神的なプレッシャーが減るのです。 なので、語彙力はあげられるのであればできるだけあげておいた方が良いです。 特に直前期に入り、英語が仕上がってきて、できることが少なくなった時こそ、初心に帰り単語の勉強をします。 「システム英単語」の復習からはじめ、より難しい単語が多い「速読英単語上級編」も使います。 より合格を確実にしたければ、英検準1級、1級の単語帳にも取り組めるのが望ましいです。 基本的に単語帳はなんでもよいか、以前紹介した、文章で覚えるようなタイプがおすすめだ。 (ただ、その場合は英語のみならず他の教科も余裕がないといけません。)自由英作文の対策
自由英作文の対策は基本的に東大英語の対策で行うものと全く同じです。 以下が東大英学対策からの引用になります。このように、ドラゴンイングリッシュの構文を覚えたのち、キムタツライティング&グラマーで演習をして過去問に移ります。 過去問は京大のものは2016年度以降のものしかなく、少ないので、東大英語の物をまずは使用して、それが終わったのちに京大の物を使います。2a, b英作文の対策
英作文の対策は東大英語の対策がはじまったと同時に上記で記した問題の対策と同時並行で進めていきます。 これは、英作文ができるようになるにはかなり時間がかかるからです。 まず英作文の勉強の最初のステップは、ドラゴンイングリッシュの構文を全て覚えることです。 読むのとこ書くのは別物です。 なので、いくら長文読解ができるからといって、実際に正しく書くことができる英語のストックがないと、英作文で正しい英文を書くことができません。 なので、ドラゴンイングリッシュにある100個の英語構文を実際に覚えてかけるようにしてもらいます。 そのあと、和文英訳の対策はキムタツライティング&グラマーを使用します。 自由英作文は東大英語総講義と過去問を使っていきます。 自由英作文は、実際になんども書いて、添削してもらって、自分で改善していくことが必要です。 なので、指導時の添削指導は欠かせません。 また、ドラゴンイングリッシュで構文を覚えたのと同じように、赤本に載っているようなプロの書いた模範解答を覚えるというのも対策法の一つです。 こうすることで、自由英作文で書く文章全体の型を自分の中にストックしておくことができます。
和文英訳の対策
最後に和文英訳の対策です。 和文英訳の対策は、自由英作文がある程度できるようになってから行います。 具体的に言いますと、キムタツライティング&グラマーが終了してから行います。 これは、和文英訳は自由英作文の上位互換だからです。 和文英訳は字面では和訳と逆のプロセスなのですが、和訳のように機械的に単語を構文通りに訳してはいけません。 それは、日本語がかなり曖昧な言語だからです。 例えば2016年度の京大英語の文章に「パンは気軽に食べることができる食品であるが、」とあります。 これを対策が進んでいないほとんどの受験生は、“We can eat bread easily ,but”
と書きます。
たしかに、機械的に訳すとこうなるのですが、はたしてこれで良いのでしょうか?
「気軽に食べることができる」というのは、簡単にパンを手に入れて食べることができるという意味で、パンを食べることができる物理的な難易度が難しいというわけではありません。
なので正しくは、
“We can afford bread easily, but”
もしくは、
”We can buy and eat bread easily, but”
でなくてはいけません。
なので、直接訳すのではなく、問題文の日本語は本質的には何を意味しているのか考えて、その内容を英語で表現します。
後半のプロセスは、まさに自由英作文でやっていることと変わらないのです。
なので、和文英訳は自由英作文ができないと、できません。
キムタツライティング&グラマーを終えたのちに、このようなことを意識しながら過去問演習を通して、和文英訳の対策を行います。
これは自由英作文と同様に、添削を指導中に行い、赤本の模範解答を暗記することによって行います。